キーナイ・フィヨルド ツアーのベストシーズン

スワードのツアー船がフルスケジュールで運航するのは、だいたい5月中旬から9月中旬まで。その期間ならほぼどの日でも氷河と海鳥に出会え、クジラが見られることもよくあります。月ごとに変わるのは、主に日照時間と混み具合です。うねりも大事で、船長が湾へ引き返す頻度を左右します。春にはコククジラのクルーズが短期間だけ加わり、9月は穏やかな海と引き換えに山肌の紅葉が楽しめます。まず1年の流れを見て、そのあと時間帯と予約のタイミングについて説明します。

船が運航する時期

スワードのクルーズのメインシーズンは、だいたい5月中旬から9月中旬までです。この時期は両社がすべての航路を運航し、湾内を4時間で回る半日クルーズから、ノースウェスタン・フィヨルドへの8時間便までそろいます。その前後は便が少なくなります。3月ごろからは回遊するコククジラを探す春のクルーズがいくつか出ますが、メインシーズンが終わると港は静かになります。リザレクション湾は一年中凍りませんが、通常の国立公園クルーズはやはり夏だけです。

時期運航する船見られるかもしれないもの海の上の様子
3月〜5月上旬約4時間の春の野生動物クルーズとコククジラ・クルーズ北へ向かうコククジラ、子連れのシロイワヤギ寒く、山の低い所まで雪
5月中旬〜6月全航路の運航が始まるザトウクジラとシャチ、5月下旬ごろからパフィン涼しく、尾根にはまだ雪
7月全航路、最も混む時期クジラのシーズンと海鳥の繁殖地が最盛期最も穏やかな月だが、それでも約10〜16 °Cで風がある
8月全航路クジラの最盛期は8月上旬を過ぎると下り坂、パフィンは8月中も雨が増えてくる
9月月の半ばまで、便は少なめ山肌の紅葉、海鳥は減る荒れやすく雨が多いが、人は少ない

この表は確率の目安で、動物の時刻表ではありません。両社の掲載ページにはクジラの目撃は保証できないとあり、泳ぐものや飛ぶもの、ほかのどの生き物にも同じことが言えます。

6月と7月、長い一日

夏至のころ、スワードの日照時間は18〜19時間ほどになります。これで旅の感覚が変わります。一日じゅう海で過ごしたあとでも、夕食後にまだ明るいうちにエグジット氷河のほうへ歩いて行けるのです。6月と7月は開けた海岸の海が最も穏やかになりやすい時期でもあり、守られた湾を出る長めの航路ではこれが大事です。

その明るさの代償は人の多さです。7月は人気の便から先に売り切れる月なので、Major Marineのアイアリック湾終日クルーズ(約319ドルから)の席を取りたいなら早めに予約しましょう。同社のホルゲート氷河への6時間クルーズ(約287ドルから)も同じように埋まっていきます。大型客船が寄港する日は、さらに乗客の波が押し寄せます。そうした日の混み具合はクルーズ船の寄港日ガイドで説明しています。

カレンダーで見るクジラとパフィン

Major Marineの掲載ページは、ホエールウォッチングの最盛期を5月中旬から8月上旬としています。この時期はザトウクジラが海岸沿いで餌をとり、シャチはシーズン中のどの便でも現れる可能性があります。コククジラはそれより早く、おおむね3月から5月に北極海へ向かって通り過ぎます。クジラはリザレクション湾の中より外の開けた海を好むので、どの月でも長めの航路のほうがチャンスは増えます。種類ごとの解説はスワード発のホエールウォッチングのページにあります。

パフィンの季節はもっと短めです。エトピリカとツノメドリはおおむね5月下旬から8月まで島で繁殖し、そのあと外洋へ去っていきます。海鳥の繁殖地がいちばんの目当てなら6月か7月を狙い、保護区の島々まで行く航路を選んでください。野生動物のガイドではトドやラッコも紹介していますが、どれも約束はされていません。

アイアリック湾で過ごす夏の長い一日

Major Marineの終日クルーズは、ナチュラリストの乗った双胴船で7.5時間を過ごし、アイアリック湾でタイドウォーター氷河2か所に停泊します。デリの昼食付きで、料金は約319ドルから。24時間前まで無料でキャンセルできるので、7月の日程を早めに押さえておけます。

メインシーズン前の春のクルーズ

3月ごろから、ほとんどの航路が始まる前に、コククジラを探す春の便が2つ出ます。Major Marineの春の野生動物クルーズ(約123ドルから)は4時間で、リザレクション湾からアラスカ湾の入り口あたりまで行き、移動中のコククジラに加えて、トドやラッコ、崖の上で生まれたばかりの子を連れたシロイワヤギに出会えるかもしれません。難点は春しか運航せず、氷河の末端には行かないことです。昼食も含まれません(船内で食べ物を販売)。本格的な寒さに備えた服装で出かけましょう。

Kenai Fjords Toursのコククジラ・ウォッチング(約131ドルから)は、同じ時期に似た海域を回ります。こちらの難点は評価の弱さで、Viatorでは45件のレビューで4.5、コメントも賛否が分かれています。一方、Major Marineの春の便は料金が安く、評価も上です。春は山の低い所まで雪が残り、晴れた日にはくっきりとした写真が撮れます。

9月とシーズンの端

9月にもファンがいます。人が減り、フィヨルドの上の山肌が黄色や赤茶色に染まります。その代わりに天気が崩れやすくなります。日はどんどん短くなり、雨も増えます。アラスカ湾ではうねりが高まりがちです。7月なら氷河まで行けた航路が、途中で短縮されることもあります。揺れに弱いなら、シーズン終盤に長いクルーズを選ぶ前に荒れた海と船酔いのガイドを読んでください。

5月中旬も、シーズンの反対側の端として似た雰囲気があります。高い尾根はまだ雪に覆われ、最初のパフィンがやって来たばかり。船も1か月後ほどは混んでいません。

どの月でも変わらない海の上の天気

7月でもデッキの気温は10〜16 °Cほどで、走る船の風で体感はさらに寒くなります。スワードはアラスカ南中部でも雨の多い町のひとつなので雨はよく降り、霧が何時間も海に居座ることもあります。それでクルーズが中止になるわけではありませんが、内容は左右されます。うねりが高ければ船長が航路を変えたり短くしたりしますし、霧で見に来た氷河が隠れてしまうこともあります。乾いた晴れの日は、前もって予約できないおまけです。予報がどうであれ、風と雨に備えて荷造りしましょう。重ね着については持ち物ガイドをご覧ください。

晴れた春の日、雪をかぶった山々の下で濃い青の海を進む白いツアー船

朝の出航と早めの予約

終日クルーズは朝に出航し、その前にチェックインがあります。Kenai Fjords Toursはノースウェスタン・フィヨルド便(約288ドルから)の参加者に、出発の1時間前に到着するよう求めています。当日の朝にアンカレッジから車で向かうとかなり早い出発になるので、前夜はスワードに泊まる人が多くいます。道路と列車の比較はアンカレッジからの交通ガイドで紹介しています。

7月や客船が寄港する日は、できれば数週間前に予約しましょう。主要ツアーは24時間前まで無料でキャンセルでき、先に予約して支払いはあとにすることもできるので、早めに予約してもほとんど損はありません。月は決まったけれど航路が決まらないなら、航路の長さのガイドが、使える時間に合うクルーズ選びを助けてくれます。

月ごとに

日程の選び方

キーナイ・フィヨルドのクルーズに最適な月はいつですか?

多くの人には6月と7月が合っています。クジラもパフィンもこの時期にいて、日が最も長く、開けた海岸の海も最も穏やかになりやすいからです。ただし最も混む月でもあるので、早めに予約を。9月は静かですが、海が荒れやすく雨も多くなります。

キーナイ・フィヨルドのクジラのシーズンはいつですか?

Major Marineの掲載ページでは、ホエールウォッチングの最盛期は5月中旬から8月上旬です。コククジラはそれより早い、おおむね3月から5月に回遊します。どの便でも、クジラを保証できる運航会社はありません。

スワード周辺でパフィンが見られるのはいつですか?

エトピリカとツノメドリは、おおむね5月下旬から8月まで、リザレクション湾の湾口の島々や国立公園の海岸沿いで繁殖します。そのあとは沖へ去っていきます。

キーナイ・フィヨルドのクルーズは春も運航していますか?

いくつかはあります。3月ごろから、Major Marineが約123ドルからの4時間の春の野生動物クルーズを、Kenai Fjords Toursが約131ドルからのコククジラ・ウォッチングを運航します。どちらも氷河の末端には行かず、国立公園の主要航路は5月中旬ごろに始まります。

夏のキーナイ・フィヨルドのクルーズはどのくらい寒いですか?

7月のデッキでは10〜16 °Cほどで、走る船の風でさらに寒く感じます。雨や霧もよくあります。船室は暖房が効いていますが、外に出るなら暖かい重ね着と防水ジャケットがほしいところです。